この前映画のDVDを借りたら、付録映像として『
The OC』という連続ドラマの第1話がまるごと付いていた。
ドラマの1話目を観てしまった人間は必ず続きが気になってレンタルする、というわけで、このビジネスアイデアを考えた奴はマジで天才だと思う。(現に『LOST』では僕もすっかり引っかかってしまった。)
で、このドラマがなかなか面白そうなのだ。『24』や『プリズン・ブレイク』のようなサスペンスものではなくて、一種の青春ドラマ(アメリカではこういうのを「ティーン・ソープ(ティーン向けの昼メロ)」と言うらしい)なんだけど、「ビバリーヒルズ高校白書」みたいな脳天気なだけのやつとはひと味違う。
The OCとはLAのオレンジ・カウンティ(カウンティは「郡」にあたる)の略称で、USハードコアのファンにはわりと馴染みのある地名でもある。そのOCの、ニューポート・ビーチという海を見下ろす丘の上に、芦屋や成城もびっくりの高級住宅街がある。
ここの子弟は、大理石造りの大邸宅に住んで親の金で遊び暮らし、でかいクルマを乗り回してサーフィンやヨットを楽しみ、大画面テレビでゲームをし、毎晩のようにパーティーを開いてどんちゃん騒ぎをしている。
ここで開かれるパーティーには2種類あって、親たちが主催のどこかの邸宅で開かれる社交会的なものと、そのアフターにあたるティーンたちだけで行われるビーチパーティーがある。
前者のパーティーでは、トップブランドがスポンサーに付いたチャリティ・ファッションショーが開かれ、娘たちがスーパーモデルばりに楽屋で着飾ってはキャットウォークを歩く。
一方アフターパーティーでは、良家の子女たちが朝まで浴びるように酒を飲み、コカインを吸いまくり、セックスに励む。
…これだけなら、今のアメリカの上層中流の退廃ぶりをただ面白おかしくセンセーショナルに描くだけのドラマなんだろうけど、『The OC』が秀逸なのは、主人公を、そうした高級住宅街とは全く無縁の、チノと呼ばれるLAの貧困地区出身の少年に設定していること。
主人公の家は両親が離婚し、母親は暴力をふるうヒモ男を家に連れ込んでいる。大学に行くあてもなく、将来に絶望しきっている主人公は、不良の兄と一緒に車を盗んで捕まる。釈放されたものの薄情な親に家を追い出されてしまった主人公は、公選弁護人として付いたニューポート・ビーチに住む弁護士の家に厄介になり、生まれて初めて見る金持ちの子弟のライフスタイルにカルチャーショックを受ける…という粗筋。
つまりこのドラマは、一種のシンデレラ・ストーリーであると共に、高度格差社会である現代アメリカの一断面を描いているのだ。
主人公と恋仲になりそうな美少女のヒロインは、案の定マッチョでオタク野郎をいじめて喜んでいる体育会系のバカ男と付き合っている。
主人公は弁護士の息子のオタク少年と仲良くなり、パーティーで彼がマッチョ野郎にいじめられているところを助けたりする。
オタク少年は、ヒロインの友達のビッチな女の子に片思いをして、ヨットにその子の名前をつけたりしているが、その子は主人公の方に気があり、積極的にアプローチしてくる。
父親の弁護士は、底辺から這い上がった貧乏人の気持ちがわかる人物で、少年犯罪の公選弁護人になったりと社会的な活動を積極的にやっているのだが、お嬢様育ちの妻(たぶん弁護士は逆玉)はそれを理解せず、気持ちにすれ違いが生まれている。
ヒロインの父親は、何やら大きなビジネスに失敗して追い込みをかけられているが、家族には隠している。
そのヒロインの父親と弁護士の妻が今後接近しそうな雰囲気…といった類型的だけど手堅い人間模様が描かれたところで第1話は終了。
今後どういう展開になっていくのかはさっぱりわからないんだけど、ただのサスペンスやメロドラマにならないことを期待して、レンタルが始まったら観てみたいと思います。
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で、USハードコアと言えば、『AMERICAN HARDCORE』のボックスセットをようやく買った。しかも三茶のTSUTAYAで…(笑)。TSUTAYAでこんなもの買う奴はいなかったと見えて余裕で在庫ありました。
しかし値段が高い!高すぎる!6300円って!レジでお姉ちゃんがもうバーコードをピッてやった後だったので買っちゃったけど、先に値段きいてたらやめてたよ…。
あと置き場所がない!マジで邪魔!DVDをボックスで買い集めてる映画マニアとか、収納どうしてんだろ?
つうか付録のTシャツとかステッカーとかマジで要らないんですけど…。でも60分も付いてる特典映像がやっぱり観たかったんです。
あと、アメリカ合衆国全国ハードコア地図はやっぱりうれしい。
…とか言いつつ例によってまだ箱も開けてないんですが…。
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ボックスセットと言えば、先週末の夜中、遊びに行きそびれてヒマだったので、超今更ながらチェコの暗黒メタルROOTの4枚組ボックスを聴いていた。
買って半年以上たってやっと針を落としたんだけど、いやー凄まじかった…。
レコードを聴くという行為自体が完全にひとつの儀式。約4時間弱、まさに独りサバトな体験でした。
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あと、全然どんなバンドか知らないんだけど、
このアートワークのセンスヤバいな。