2018/7/12

鏝(こて)と鰻(うなぎ)の話  
 まずは2018/7、豪雨災害に被災された方々に
深くお見舞い申し上げます。当方、兵庫県三木市末広町も
危険非難地域となり、運よく難を逃れましたが、
昼夜を問わず荒れ狂うような豪雨は本当に水の怖さを
思い知らされました。

さて本題ですが、今日は「鏝と鰻の話」です。

字が似ている?それだけの話だったらこの話はすぐに
終わってしまいます(笑)

鰻(うなぎ)と言えば絶滅危惧種と言うことで漁獲高が減少し
価格も高騰しているため、土用の丑と言われても
我々庶民にとってはなかなか食べることが難しい
高級食材となってしまいました。

ではどうして鰻がこうも高嶺の花(たかねのはな)と
なってしまったのでしょうか?

昭和37年生まれの古い人間としては、そんな鰻の
歴史を振り返ってみます。

昭和の時代から鰻は高価な料理でした。
しかし、高価だからと言って高級と言う敷居の高いもの
ではありません。

むしろ、庶民に近いチョット背伸びをすれば届いた
贅沢だけで、それだに価値がある美味しい食べ物でした。

これは今の「お寿司」にも言えます。

当時は各地元に軒数は多くないが、必ずと言って
良いほど美味しい「うなぎ屋」の名店がありました。
この「美味しい」が重要です。

所がある時から「鰻」は大手牛丼チェーンのメニューとなり
スーパーの鮮魚売り場には季節を問わず並ぶように
なりました。 そりゃ鰻も品不足になりますよね。
で、高騰しているカラクリと言うのもある書籍で書かれて
おりましたが、実は国内の大手加工会社(鹿児島)が
高値で買い漁っているそうです。

漁獲量が落ちようが、誰よりも高値で買う。

そうすることでライバル店を圧倒。高く仕入れるから
高く売る。我々は仕方なく高く買わされる。

で、本当の問題は価格だけではない。

本当に大事なのが美味しいかどうかと言うこと。

今、私は鰻を年2回しか食べない。

なぜ2回なのか。それは年2回行く福井県の決まった
お店でしか食べないからである。
そこは「鰻街道」と呼ばれ、三方五胡で捕れた
天然の鰻を永年培われた技で焼き上げてくれ。
本当に美味しいのである。
家族にお持ち帰りもするが3日後に食べても
美味しいのである。

「何て贅沢」と思うかも知れませんが、
1匹でも3,000円もしないのである。
※お店で食べるのは半身です。

それでも年々高くはなっているのですが
スーパーの国産鰻とほぼ同等ではないでしょうか。

私も大手牛丼店の鰻も何度かは食べましたが
今は食べません。正直満足できないからです。

鏝も同様です。

私達はプロ用の鏝作りにこだわっております。
それは使い勝手は勿論、永く使って頂く
耐久性にもこだわっております。

しかし、そんな私達の思いとは裏腹に一部量販店では
海外生産やパート作業によって生産された安価な鏝が
出回っている。彼らに言わせればDIY用、つまり
素人(しろうと)用なのだが、悲しいかな
それを使っているプロの方が多いのも確かなのである。
物流の問題で鏝の専門店がない地域も多い。

本職の左官職人の多くは「鏝」に拘ってはくれるが
土木や水道、大工となれば状況も変わってくる。それが
当然と言えば当然だが「鏝」と言う道具のジャンルと
すればやはり深刻な問題である。

「鰻」同様「鏝」も「美味しい」と言う当り前の定義を
失わないことが大事だと考える。

左官職人が拘る(こだわる)壁も同様だろう。
クロスが定着したとは言え、左官壁の奥深さは
それの比ではない。しかし、それを知らなければ
意味がない。
0
タグ: 左官  道具

トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ


teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ