
『陰摩羅鬼の瑕』 京極夏彦
白樺湖畔に聳える洋館「鳥の城」は、主の5度目の婚礼を控えていた。過去の花嫁は何者かの手によって悉く初夜に命を奪われているという。花嫁を守るよう依頼された探偵・榎木津礼二郎は、小説家・関口巽と館を訪れる。ただ困惑する小説家をよそに、館の住人達の前で探偵は叫んだ。
――おお、そこに人殺しがいる。
『京極堂』シリーズ第8弾!
この作品も今まで読んで来た森博嗣さんや、篠田真由美さんの作品みたいな感じで小難しいトリックをどうのこうの暴くのではなくて、登場するキャラクターのやりとりを楽しむ感じのモノです。特に京極堂シリーズはそれが顕著です。犯人を捕まえて終わりってパターンのミステリーじゃないですからね。メインは憑物落としですし。
やっぱ登場人物が良い味出してますよね、このシリーズは♪
京極堂(中禅寺秋彦)、関口巽、榎木津礼二郎、木場修太郎。
そういえば今回は妹(中禅寺敦子)出てこなかったなぁ。
それに木場修太郎の出番も少なかった気がする。
この作品は榎木津礼二郎の放った「おお、そこに人殺しがいる」って言葉で先の展開が大体分かってしまいます。犯人が誰なのか(まぁ、このシリーズは犯人当てがメインって訳でもないですけど)って事や、どんな事が起きてしまうのか、犯人の言っている事の正統性と世間とのズレ。
京極堂の講釈が長くて途中で挫折してしまうかもしれない。と、危惧しながら読み進めたのですが(まぁ、このシリーズを読むに当たってはいつもの事なんですがw)この作品は結構サックリ読めました。
育つ環境って大切ですね。世間一般の常識とはかけ離れていても、それがその人の中(その人の住む世界)での常識だったら、その人に常識(世間一般的な常識と呼ばれるモノ)というのをなんて説明したら良いんだろうか?って考えさせられる作品です。その人は、その人の育ってきた環境では間違った事をしている訳ではないですし、それをしてはいけないと咎められなかったら、その行為をする事に違和感を感じないですからね。言葉で上手く説明出来ない事へのもどかしさや不快感。そういったものを感じられる作品ではないでしょうか。
言葉の受け止め方が違う。理解している事柄が違う。そしてそれに気付いた時の衝撃と、取り返しが付かないと気付いた時の悲劇。
・・・・・・言葉って難しい。
久しぶりに京極夏彦さんの作品を読んだのですが、やっぱりボリュームありますねぇ〜♪しかも、京極堂の講釈が長いやら難しいやら(これはシリーズ通してそうなのですがw)
今は同じ著者の別の作品を読んでます。現在は読書待機本リストに2冊新たな仲間が増えましたwそれも今日買いましたwしかも、またまたシリーズモノw(以前読んだ事のあるシリーズモノの続きです)。
そして、この作品を読んだ後に『京極堂』シリーズを読みたいという気持ちが強くなりました。『邪魅の雫』どっかで安く手に入らないかなぁ〜・・・・・・。
あと映画化されるって以前何処かで聞いた『魍魎の匣』って今どうなってるんだろう?あの作品好きだから、期待と不安が同じくらいあります。
大沢在昌、京極夏彦、宮部みゆきが所属する、
大沢オフィスの公式ホームページ
http://www.osawa-office.co.jp/
フリー百科事典(Wikipedia)京極夏彦
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E6%A5%B5%E5%A4%8F%E5%BD%A6