2006/3/15 2:00

今日は夜の営業を休んで「蕎麦の会」出席の為高山へ行って来ました。年1回の割合で飛騨近郊の蕎麦屋さんに出張していただき参加者の為だけに蕎麦を打っていただくという贅沢な会です。今回は下呂の「仲佐」さんにご足労願いました。4年程前にこの会で「仲佐」さんの蕎麦を食べて以来すっかりとりこになり下呂まで何度も足を運んでいます。去年の秋に収穫された蕎麦はここ数年のうちでも非常に良い出来で普段無口なご主人も饒舌になるほどの作柄だったようです。一般に新蕎麦がもてはやされますが高冷地で採れる蕎麦はある程度熟成させたほうが風味、食味が増すとの事です。実際去年の秋から何度か食してますが熟成させたほうが素晴らしい蕎麦になることがよくわかりました。一切の妥協を許さないご主人の蕎麦に対する真摯なひたむきさに感銘を受け、自分も料理人としてもっと精進しなければといつも考えさせられます。

蕎麦が出来るまでの間、中国茶で来客をもてなしました。
(主催者の命で私がお手前を披露。)



付き出し、八寸、蕎麦掻、ざる、湯溜め蕎麦、蕎麦饅頭が出ました。
蕎麦掻は上品なダシが張ってあり、口の中に入れるとムースのようにスーッと溶けて蕎麦の香りだけが口中に漂い続ける極上の一品です。
ざるは目の前に置かれたとたん蕎麦の香りが立ち上がり一口すすると香り、旨味、甘味が広がりこれが蕎麦なら今まで食べてきたのはなんだったんだろうと思うほどです。圧巻は湯溜め蕎麦、茹でたての蕎麦を茹で汁ごと器に盛られた物をそばつゆにつけて食べるのですがざるの数倍もの香気、旨味、甘味を放ち至福の世界へと誘ってくれます。庶民の食べ物である蕎麦ですがご主人の手にかかると高貴な食べ物に変わるような気がします。それでもたかが蕎麦と謙遜する主人の懐の深さに頭が下がります。
ビンゴや俳句発表会などもあり、主催者のKさんのおかげでとても幸せな時間が過ごせました。
投稿者:管理人

